話し方の心得~心は丸く、四隅は掃き清めるべし

皆様こんにちは まだまだ朝晩の風は冷たいけれど
日中の日差しに春を少し感じる今日この頃。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

先日は東京マラソンが行われ、我が家の側の
江戸通りをたくさんのランナーが駆け抜けていきました。

ひたすら走り続ける見知らぬランナーたちに
話し方教室でがんばっている多くの生徒さんの姿が
重なって、胸に熱いものがこみあげてきます。

だから人目はばからず、「がんばってぇー」って大声で叫んじゃうの。
(3時間応援してのどが嗄れてあとでクララ飲んだけどね)
ニュースで「沿道での見ず知らぬ人からの応援が嬉しかった」なんて聞くと
「ああ応援してよかった」って素直に思っちゃう。
お疲れ様でした。こちらこそ感動ありがとう。

しかし人生は感動ばかりじゃないよね。
先日がっかりした出来事に遭遇しちゃったよ。

それは母の介護で
実家に行く途中の電車内での出来事。
いつものように京浜急行の三崎口に乗っていたのね。
その彼女の年は20代前半かな。
清楚な感じの可愛いOLさん風なのね。
で、その彼女が泉岳寺で乗ってきて
通路はさんで私の斜め前に腰掛けたのね。

席に着くなり、やおらお弁当を食べ始めたの。
私はそれにもちょっと驚いたんだけどね、
でも二人がけの席だし、お昼時だから
「まあ、仕事が忙しくて食事しそびれたのかな。
でもほんとは旅行へ、行くんじゃないんだからさぁ、
通勤電車の中でお弁当なんか食べてほしくないんだけどね
まあ、しかたないか。しょうがない目つぶってあげるよ」って思ったのね。
で、蒲田あたりまで来てようやく食べ終わったの。

「ああ、やれやれやっと食べ終わったか」って思ったら
今度はケーキを手づかみで食べだしたわけ。
「げッ、手づかみかいな。よしとくれよ」
でも話しは、それだけじゃなかった。
横浜駅近くでようやくそのケーキを
食べ終わった。と思ったその時よ。

なんと、座席横に架かっているカーテンで手を拭きだしたの。
わが目を疑ったわよ。だってカーテンよ。カーテン。
(京急乗った人ならわかるでしょ。ほらあの紫の厚手の高そうなあのカーテンよ)
驚いてこっちは声も出ないし、新聞読んでいたのだけど
もうそれどころじゃないわよ。

それもご丁寧に左手の指を、これまた一本ずつ念入りに拭くのよ。
薬指、中指、人差し指、親指ってさ。
それも悪びれた様子もなしで堂々と拭いてるわけよ。

「ひえー」いくらケーキ食べて手が油っぽいからって
お嬢さんそれはないでしょ。みんなも気づいて見てるんだけど
やっぱりあんまり常識ぱずれだから、誰も何にも言えないの。
こっちもポカーンよ。「なんじゃい。こりゃ」って感じ。

「おいコラッ、ハンカチもってないんかい」って思っていたら
手鏡だして、今度は化粧直し始めて、その次は髪の毛整えて
で、またまた驚き。

なんとかばんから水色の可愛い小花のタオル地のハンカチ取り出して
それで手を拭くじゃないの。
「えっ、ハンカチ持ってたんかい。それ早くださんかい」って
こっちは一人、心の中で「怒髪天を突く」状態。

「もういい加減、かんべんしてくれー」

まあ、当のお嬢さんは涼しい顔してこっちの怒りなんてどこ吹く風よ。
で、ケータイだしてメールチェックよ。
「お嬢さん、自分のケータイは汚したくなくて、
京急のカーテンは汚してもいいわけですかいな」

「ああー日本女性よ。ここまで地に堕ちたのかいな」
同じ女性として嘆かわしいよ。
ホトホト悲しくなっちゃったよ。私は。
奥ゆかしさや、恥じらいなんて微塵もないんだもの。

おしゃれでスマートで、モデルさんみたいだったのよ。
可愛い顔していただけに、正直余計ガックリしちゃった。

男性諸君、おばさんは忠告しておくよ。
可愛いいだけで女性を判断しちゃだめだよ。
猫撫で声なんかでだまされちゃだめだよ。
喧嘩なんかしようもんなら、
シャツの裾あたり、平気で指拭かれちゃうよ。

それにしてもあの女性の部屋はどうなってるんだろうね。
案外きれいだったりしてね。
カーテンなんか可愛いの、ヒラヒラさせてね
彼氏が部屋に遊びに来て「おっ、このカーテン趣味いいじゃん」
なんて言って触ろうもんなら、途端に怒り狂ったりしてね。
「汚い手で触んないでよ。洗濯したばっかりなんだから」なんて、
挙句の果てに、「クリーニング代だしてよね」なんて
当たり前の顔して請求するんだろうね。
で、そういうのに限って「アタシはきれい好きなのォ」
なんて、のたまうんだから始末が悪いったらありゃしない。

それでも可愛いし、「大好きよー」なんて迫られちゃたら
途端にデレデレでさ、鼻の下ながーく伸ばしちゃってさ、
「やっぱり、○○ちゃんは、きれい好きだし、可愛いし」なんて
男の人はシャイでナイーブで優しいからね。
コロッとだまされちゃうんだよね。コレが。 あーあ。

さっきも言ったでしょ。顔じゃないよ。心だよ。心。
どんなに可愛くたって、どんなにきれい好きだって
心が磨かれていなかったら駄目だよ。

随分前のブログで言ったけれど
私の父は無類の掃除好きで
「まったく。お前の掃除の仕方はなんだ。
四角い部屋を丸く掃いて」ってよく怒られたもんよ。

「いいか陽子、掃除っていうのはこうやるんだ。
これが見本だ。よく見ておけ」って言って
やおら箒を持って、この文句に節をつけながら部屋を掃きだすの。

「心は丸く納め、部屋は四角に掃き収め、
部屋の四隅は良く突付き、突付いちゃいけない人の隅」

「四隅にほこりがたまるから、そこはよく掃き出せってことだ」
なんて念押ししながらね。
子供の時にはわからなかったんだけど、
これって人付き合いの極意じゃないの。

(ここからはなぜか江戸っ子口調)
怒る時ほど心は丸く、冷静に納めなくっちゃあいけないよ。

近頃はやたら「キレる」だの言って大騒ぎするが
「湯島の白梅」じゃないんだから
(「湯島の白梅」って言うのは、泉鏡花って人の昔の名作)
「まじぎれ」だの「ぶちぎれ」だの言わないの
そのうちほんと血管切れちゃうよ。

ちいちゃなお子ちゃまが自分のわがまま
通らなくて泣き喚くようなまね、いい大人が
するもんじゃないよ。

人の隅ってぇのは心の隅って言うことよ。
人は誰にだって人生の中で
触れてほしくない、「過去」や「傷」ってもんがあるだろうよ。
向こうから話しを切り出さない限りは、こっちから
根掘り葉掘り聞くのは、野暮ってもんだよ。
その代わり相手が心開いて、話してきたら
それこそ親身になって聞いてあげるのが、大人ってもんよ。
近頃は「親身になって」人の話しを聞くってぇのが
少なくなっていけないね。
他人様の「過去や傷」をやたらめったら陰で
話す馬鹿もいけないね。

まして人の「あら捜し」なんてするもんじゃあないよ。
どんな人間だってひとつぐらい
いいとこあるもんだ。
自分を棚にあげて人の四隅ばっかり見てるうちは
人の欠点がやたら気になるうちは
自分自身をも受け入れられないはずだよ。

どうかな?
そろそろ自分を受け入れてみない?

あと人の「揚げ足取る」ってぇのもいけ好かないヤツだ。
相手が真剣になって話しをしてるってぇ時に
馬鹿にしたり、割って入ったり
何を考えてんだか、人の話しなんかまったく上の空。
「俺の話しだけきかんかい」っていうの
やたら多くていけないね。
頷いたり、相槌うったり、笑顔を返したり
気配りってぇのがどーも足りないね。

自分が相手からどう見えているのか
周りの目ばかりやたらめったら気にしすぎ。
自分のことなんか後回しでいいの。 
相手の身になって話を聞いて
一緒に泣いたり、笑ったりしてやるもんだよ。
それが「大人の努め」ってもんよ。
それが話し上手ってもんよ。

そうなると電車の中でカッカした私は野暮ってこと?
ふん、おばさんは野暮で結構。
どうしたって丸くなんか納められないもんね。
ほんと突付くどころか、頭のひとつも
私が親だったら、ひっぱたきたいね。

「親に恥じかかせるようなことするんじゃないよ。
みっともないことやめとくれ」ってね。

「お嬢さん、せめて電車の中ぐらい
少しは周りの目を気にかけてくだしゃんせ。
それが大人の努めでしょ。
それが女性の身だしなみってぇもんよ」

でも女性諸君よ、どんなに好きな男でも
カーテンで手を拭くような男は言語道断。
思い切りひっぱたいてよろしい。
(たとえイケメンでもひっぱたいてよろしい)

どんなに好きな男でも「何?このカーテンの柄。趣味悪いなあ。」
なんて人の気持ちも考えないで
ズケズケもの言う男も論外。
(たとえイケメンでも、おばさんは考え直せと言いたい。)

その代わり万が一、過って汚してしまい、
しかも正直に「ごめんなさい」と言葉に出して謝り、
誠実に頭を下げるような男なら
たとえイケメンでなくても
「弁償して」なんて間違っても事を荒立てては駄目。
にっこり笑って、「だいじょうぶ。気になさらないで」
の余裕を見せる
(おばさんもグっと「やせ」我慢します)

しかし男性諸君よ、これで女性が許してくれたなんて
ゆめゆめ思うなかれ。
「いやそれでは僕の気が済みませんから」
はっきり言わなきゃ男がすたる。
潔く弁償して、
会社の同僚ならプラス
昼のランチおごるくらいの
気概がなくては男じゃないよ。

カーテンの柄だってそうよ。
たとえ「わッ、ダッセぇ」と思っても、うそも方便。
「なかなかいいね」ぐらいは褒めるもんよ。
(えっ難しいって?)

「こんど買い換えるときは、僕が買ってあげるから
一緒に見にいこう」ぐらいの気配りは見せなっくちゃ。
(はっ逃げたいって?)

ついでに「おいしいケーキの店見つけたから、
カーテン買ったら帰りに寄ろう。おごるよ」
これぐらいの気回しできなくてどうする。
(なにーっめんどくさいから女性とつきあうのはパスする?
だっからだめなのヨッ。)

「あのー陽子さん、ほんとにこれぐらい言えないとだめなんでしょうか?」
「もちろん」

結婚してる男性諸君、俺は結婚したから
「だいじょうぶ」なんて思ったら大間違い。
奥さんに「謝れない」、奥さんを「褒めない」男性は
そのうち逃げられると覚悟を決めておいたほうがいいね。
女性を甘く見たらあとが怖いんだからね。

「心は丸く、己の心の四隅はよーく突付いて、いつも念入りに掃き清めるべし」

「感謝の念」が乏しいと、シャツどころか
卸したてのスーツ、べローンと指拭かれちゃうよーん?

今日もご拝聴?ありがとうございました。
湯島の梅祭りも始まりましたが
まだしばらくこの寒さ続きそうです。
どうぞお体をお大事になさってくださいませ

私はどうも部屋掃除だけ?は、丸く掃くのは得意だから?
そろそろお掃除でも始めますかいな。
せめて風呂場の隅でもせっせこ突っつきますかいな。

それではごきげんよう

youko


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