「立つ鳥跡を濁さず」~ 気づきは人生の宝~

みなさんこんにちは
おひさしぶりでございます。
いかがお過ごしでいらっしゃいますか?

早いものですね。
満開だった桜も今日の激しい雨で
散り桜となりました。

先日横浜教室で例の「偽」じゃなかった
模擬結婚披露宴(まっ、どっちも同じなんだけど)が
盛大に行われました。

でも、毎回、何度やっても真剣そのもので
模擬どころの騒ぎじゃないのよ。
まして「偽」なんて言ったら申し訳ないほどの
緊張感と熱気あふれる披露宴なのよ。

終了後、口々に「本物の結婚式より盛り上がりました」とか
「自分の結婚式より緊張しました」とかもう
皆さん満面の笑顔。

充実感にあふれたその笑顔からは
人前で話すのが苦手だった
かつての姿を思い出すのが難しいほど。
「あの姿はどこへ行ったの?」いや
「あの人は誰だったの?」
開校式で見せたあの姿がもはや夢か幻か。

でも私は思う。
かつてのオドオドして自信のなかったあなたこそ
イカツい顔して、斜めにかまえていたあなたこそ
あれこそがあなたの仮の姿。にせものだったのよ。と
私は声を大にして叫びたい。
私は心の中であなたとともに
肩を叩き喜びをわかちあっている。

「先生のお蔭で私、変われました」素直に言ってくださる言葉を聞くと
心から喜びが沸き溢れてきます。

でも私は考える。
私どもが変えたのではないのです。
あなたがあなた自身で
あなたのその心であなたの人生を変えたのです。

そして近頃とみに思うことが
あなたは変わったのではない。

あなたは元から持っていたのよ。

その溢れる自信や、女性ならチャーミングな笑顔
男性なら私をググッとさせてくれる包容力ある笑顔。
(コラ、おばさんがよろめいてどうする)

そして豊かな表現力。人を思いやるあたたかな言葉の数々。
全部持っていたの。

でも悲しいかな
ちょっぴり心閉じたり、ちょっぴり恥ずかしがったり
ちょっぴり引っ込み思案だったり、ちょっぴり斜めに構えちゃったり
少しだけ損してきちゃったのよね。

でももうだいじょうぶ。
その損してきたことに気がついたんだもの。
気づきは人生の宝だよ。

気付いて、実行に移し、たとえば今回のように
模擬結婚式を自分達だけの手で実行し
皆で協力し、まとめ上げていく事は、
正にハロー話し方教室がめざしている
真の姿なのです。

正直、入学時は自分のことで精一杯だったはず。
ましてや模擬婚のことなどまったくと言っていいほど
念頭になかったはず。
でも、必死でやった人ほど私の言葉、わかってくださいますよね。

どうですか。自分のあがりを克服するために
受講した話し方教室だったけれど、
はじめは乗り気じゃなかった
模擬結婚式だったかもしれないけれど。

どうですか。いつのまにか人の為に奔走していませんでしたか?
忙しい本業の仕事を、そっちのけせざる得ないほどの
損な役回りだったけれど。
でもその行動は、あなたの人生にとって損でしたか?

どうですか?その奔走が、あなたの行動が、
人の役に立ちましたよね。
皆喜んでくれましたよね。満面の笑みであなたの
労をねぎらい、感謝の言葉をくれましたよね。
人の役に立つ人生はどんな味がしましたか?

私が答えるのはそれこそ野暮ですね。

「人の役に立つ人生。それこそ一番楽しい人生」だと
先日のみならず実行委員の経験をされ
苦酸をなめられた?方ほど
2次会での打ち上げのお酒の味は
いままでに味わったほどのない
喉越しまで震わせてくれるような
「旨い酒」だったはず。

どうですか?図星でしょ。
そしてあなたはもっとも大切な言葉を
心から発せられましたね。

「皆さんありがとうございました。皆さんの協力なしでは
今日の模擬婚はありえませんでした。
こんな素晴らしい模擬婚を盛り上げていただいた
皆さんに心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。」

あなたが深く下げた頭は自然に、
誠の心から発せられた行動の他ならない。

人が生きていく上でもっとも大切な言葉と
もっとも美しい所作をあなたは心と体に身に付けて
やがて話し方教室を去ってゆく。

「先生。ありがとうございました」。

四月。旅立ちとスタートの季節。
ハロー話し方教室でも先日
3ヶ月コースを無事終えた卒業生が
新たな人生のスタートを切りました。

この温かい言葉と、素敵な笑顔を残して。

2年前この言葉と笑顔で桜吹雪舞う上野公園で
懇親会をし、お別れをした生徒さんが先日、ハロー話し方教室の
先生のもとをたずねてこられました。

「先生、その節は本当にお世話様になりました。
このたび名古屋に転勤が決まりました。
東京を去る前に、先生にどうしても一言お礼が言いたく
本日お伺いさせていただきました。」と先生に礼を述べたそうです。

先生は嬉しくて嬉しくて、ただただ
「ありがとう。ありがとう」を
繰り返すばかりだった。と言っておられましたが、
「固い握手を交わし別れたけれど、彼とは
永遠の絆が出来た。たとえ二度と会わずとも
本分を果たせた。これぞ本望だ」と感激の面持ちで
話されました。

どうです。これぞ先生がおっしゃる「人の本分」。
すなわち「挨拶の極み」を彼は身をもって私どもに教えてくれました。

新潟生まれの純朴で真面目な青年でしたが、正に「立つ鳥後を濁さず」
見事なまでの挨拶どころか、人生の基本の美しさを私どもに
しかと教えて新たな旅立ちをしてゆかれました。

近頃は「立つ鳥後を濁さず」どころか後ろ足で
砂をかけてゆく人が多いと
ニュース、新聞等などで見聞きする時代に
たいしたこともしていない私どもに
恩義を感じ、忙しい中わざわざ上野まで足を運び
礼に来てくれた彼の心意気。

そんな彼に幸多かれと念じざるを得ない。
そんな彼の心意気にこれからも答えていくしかない。

そのためには恥じない人生と、
日々魂を磨いてゆく他ならないと
新たに誓った、春の嵐の今日の日です。

あーあ、でも恥をかきっぱなしというか
自分から好んで恥の中へ飛び込んでゆく私の人生って
どうなのよ。

先日の模擬婚だってまたしてもやっちゃったわよ。
自作自演の歌は唄うし、ダンスは踊っちゃうし、

まあ今日も聞いてよ。模擬結婚披露宴で唄ちゃった私の
「立つ鳥後を濁して」じゃなかった
「命の契り」と言う歌を。

生きてゆくごときは 水面に漂う落ち葉のごとし
激しき流れに 身を揉まれこそ
浮かぶその瀬に 当たる光は眩しきものなり
憂いても嘆いてならぬ 二人会わせん
慈しみ譲り成せば ふさわしき命の契り

愛し合うごときは 焦がれ待ちわびる桜のごとし
限りを尽くして 身を散らし行くも
切に親しみ 満(みつる)花びら喜びとなりぬ
果つるまで教え守りて 次世(じよ)に伝えん
いたわりあい忘れずば 果たさんや命の契り

穢れ(けがれ)みを知りても清く 咲きて誇らん
礼を尽くし求めずば 幸多き命の契り

あーあ図々しくてごめんなさい。
しかも今日4月8日はお釈迦様の誕生日じゃないの。
仏教幼稚園卒業の悟り知らずとは私のこと。

私ってこれだから
「咲きて散るらん姥桜、恥じ多き命のとちり」から抜け出せないのよね。

今日も長々読んでいただきありがとうございました。
それでは皆様お体を大切に
ごきげんよう。

youko