話し方は「やったもん勝ち」

こんにちは、皆さんお変わりございませんか?

今日は「やったもん勝ち」のお話をさせていただきますね。

話し方教室には、日々沢山の問い合わせがくるのですが、
その中で、一番多いのが、教室に通うのが怖い、
要は、一度職場や、結婚式等でスピーチをして
失敗して、教室へ通って又失敗するのではないか?
すなわち以前の失敗がトラウマになっていて
なかなかそこから抜け出せず、悩んで悩んで苦しんでいる人が
圧倒的なんですね。

「人前で話したことがないので、
(もしくは失敗したことはないのですが)
上手く話ができるかどうか
試してみたくて通いました」という方には
皆目お会いしたことがございません。

裏返せばいかに今まで、大勢の前で話すチャンスがなかったか。
もしくは、チャンスがあっても逃げてきたか。
(まあお話しを伺っていると「逃げてきました」が、
ほぼ100パーセントですね)

自分自身を自慢するようで大変恐縮ですが、話の上手い下手はともかく
教室に通われた生徒さんの誰よりも、いや先生よりも
「学校の講堂の壇上」で話をした回数なら負けていないと
絶対の自信があります。
(こんなのに勝ち負けなんかあるかいな?)
すなわち社会人になる前に、中学、高校、大学と
いろんな役員会を渡り歩き、特にお祭り好きでしたので
体育祭、修学旅行委員、文化祭役員など
時には二股?三股?なんぞざらでした。

お陰で学業は自慢できるほど?
からっきしアホでございましたが、
(またまたこんな自慢あるかいな?)
そのたびに嬉々としてひきうけたからには
「女ですもの。これきしのこと。ここで逃げては女がすたる。
女は愛嬌より、度胸が勝負」とばかり
(あのー 陽子さんなんか勘違いしてませんでした?)
もうほとんどやぶれかぶれ状態で壇上に上がる始末。

上がったのはいいけれど、今度は心臓が上がりまくり状態。
それでも崖っぷちに、立たされてる様なものだから
もうやるっきゃないだわよねぇ。

ほーんと自分でもいやなら役員なんか引き受けなきゃいいのにって
何度思ったか?でもやっぱり好きなほうが勝っちゃうわけよ。
何回「あたしってほんと馬鹿だわね」って思ったことか。

長々話をさせていただきましたが、要は
誰よりも心臓が上がった回数が多いという
どうしようもない自慢話なのですが、
ねえ、ちょっと安心しない?

そのあたしがいまだに上がるわけよ。
さんざん壇上に上がった私がよ、情けないわよね。
50近くになっても
いまだに足ガクガク、声フルフルよ。
「ちっとも上がってるように見えないんですが」
皆さんお優しいこと言ってくださるけれど、
ただ年取って「上がって見えない演技」が上手くなっただけなの。

考えてもごらんなさいよ。
神様仏様じゃあるまいし、
ねぇ上がって「当然」ナノヨ 。

10回失敗したって失敗と思わなかったもの。
悩んだのはね、話す前に自分のほんとに話したいことが
皆に「伝わるかな」ってことだった。
一番心砕いたのは、どうやったら心が伝わるかなってこと。
言葉じゃないの。心が伝わればそれで十分だと
いつも思って壇上に上がった。

「聞いて私の話」をじゃなかった。「感じて私の心」を
いつもそう思って壇上に立った。
だからカッコなんかつけなかった。
一番伝えたい自分の心に、
一番沿った言葉を選んだ。
嘘は決してつくまい、ありのままの気持ちを
正直に伝えたい。悩んだのはそこだけ。
「自分の心情を砕く事」に心底、心砕いた。

聞くものは正直だ。心が伝わったときは
惜しみない拍手や、時にはすすり泣く声も
私の心に届いた。
それも「まっすぐ」に届いた。

話の内容は失敗だらけだったが
どんなにドキドキ上がっても
心が通じたときはもうそれで
いやそれだけで十分だと思った。

だから自分の上がったことに失敗や恥ずかしさはなかった。
むしろ気持ちが通じない自分の未熟さが
たまらなく情けなく又悔しかった。
今思うとその悔しさが、自分自身が腹立たしくて
私は何度も何度も
あの体育館の壇上に立ったような気がする。

あまりにも正直に反応してくれて、
あの時は憎たらしささえ覚えた
今は愛しき仲間たちが私をいつも壇上へ壇上へと
駆り立ててくれたのだと思う。

先生や、大勢の生徒や、学生を前に
自分のやりたいことや、
皆に協力してもらいたいことを
精一杯、心を込めて訴え続けたかった。

内容はからっきし忘れたが
何十年経っても、あのときの熱い気持ちだけは
今も忘れられないのはやっぱり
悔いなく精一杯やったからだと思う。

一番逃げたいものから一番逃げたい時は
その一番逃げたいものの懐に飛び込むのが
最良であることを体感した。
自分自身の悩みから逃げれば逃げるほど
余計に追いかけてくるというのを
悩みが悩みを呼ぶことに気がついた。

気がついた時、傷ついた時
再び懐に飛び込むことを許してくれた、
先生や大勢の仲間たちには感謝したい。
私のただ熱いだけで内容なんか空っぽの下手な話に
何度も付き合ってくれて、一緒に学祭や体育祭を
盛り上げてくれたあの仲間たちに心から感謝したい。

「イヤー今日も足が震えたよ。」「いい話だったよ。体育祭がんばろうね。」
「失敗しちゃったよー」「いい。いい。やったもん勝ちよ」
そう言って励まし、盛り上げてくれた友達の何人かはもうすでにこの世にはいない。

ありがとね。あたし相変わらず臆病でさ、未だに震えてるけど
気持ちだけは奮い立たせているからさ、「相変わらずあんたらしいね」って
あの世でみんなで笑ってよね。

「やったもん勝ちよ」と給食費の未払いや保育費の滞納は論外だけど
「自分に打ち勝つ」やったもん勝ちはおおいに結構。

ガンガン自分自身の成長の為に心の壇上に立ってください。
体育館の壇上を高くするか低くするかは
皆さんの心次第です。

どうぞ皆さんの悩みの壇上は低く、志は高く
時にはスポットライトなんぞがあたるような
まぶしい人生の舞台となりますようお祈りして
今日のお話を終えたいと存じます。

いつも読んでいただきありがとうございます。
お体をお大事に

youko

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