心の「かせ」を外してあなたも話し方の達人に

皆さんこんにちは
ご無沙汰しております。お変わりございませんか?
早いものでもう12月。今年もあっという間に終わろうとしています。

さて先日横浜校で12月生の開校式がございました。
お蔭様でハロー話し方教室も3年になり
毎回10名近い方に入会をいただき大変盛況で
ありがたく存じております。
今回も大勢の方がお見えになって下さり
大いに盛り上がってのスタートをきることができました。

毎回開講式には出席させていただき、お話をさせていただいております。
今回も授業をするにあたっての心構えを、お話させていただきました。

ハロー話し方教室では、毎回3分の課題スピーチを皆さんに
考えてきていただき、発表していただいております。

私も授業を受けていた時は、正直この課題が重荷でした。
「こんな旅しちゃいました」なんていう課題は多少楽なのですが、
「親」、とか「あのひとに謝りたい」なんて課題は
過去の自分のしかも本当はこっそり隠しておきたい、
いやそれどころか古傷に否が応でも触れるはめになり
自分でもあたふたしてしまう場面に、幾度となく遭遇した。

3回の必須課題以外は、過去の自分に
立ち返り、自分の心の動きをもう一度見つめ直し
心の動きを臆することなく、語っていただきたい。

人生は楽しいことばかりじゃない。
いやむしろ悲しさや、悔しさや、切なさがいやおう無しに
これでもかと怒涛のごとくやってくる。
でもこれが人生。
これこそが人生ともいえる。
そんな人生を振り返えっていただきたい。
心の箱をもう一度あけていただきたい。

ある人はそこに時間が経ったことで、ほろ苦い思い出が懐かしさに、
切なさに可笑しみが隠されていることに気がつくかもしれない。

又ある人は悔しさがかき消され、できれば会って謝りたい。
酒を酌み交わしてお互い笑いあいたい。となるかもしれない。

そして誰もがそこでハタと気がつく。
なんでもない平凡な人生でも、
そこには誰でもない自分でしかない、自分自身の人生が
確かに存在するということに。
誰も自分と同じ人生なんてないのだということに。

なんでもない思い出が、きらびやかなかけがえのない思い出なのだと
感じてもらえたら「あなたの人生シメタたもの」
なんでもない思い出が、せつないほどいとおしく抱きしめていただけたら
「あなたの人生それだけで救われる」

「ただ体験談を、面白おかしく話すだけでは、自分自身は成長しないよ」
それがいつも先生のおっしゃる言葉。
「面白おかしい話の中に、人生のほろ苦さが感じられるものを。
聞くものの心がえぐられるような、人生の機微が感じられるものを」
それも先生が、求められているひとつ。

「12回のうちこれが1回でも、余すことなく話せたら
あなたはもう話し方教室、胸を張って卒業していいよ」
それが先生の口癖。
自分の心を、開示する。心開いて相手の懐に飛び込む。

自分の恥部をさらけ出すことによって、待っているのは
恥でもなければ、まして冷ややかな笑いでもない。

話し方教室で待っているものは、心温かい拍手の嵐と賞賛の言葉。
そして、何よりも自分自身が驚くはずだ。
心の奥底に澱のように溜まっていたものが、
大勢の前で話したことによって、
晴れやかに、まったく別な形になって自分の心の
腑にストンと落ちることに。

「出来るなら今、墓石に抱きついて謝りたい」と言って号泣した生徒さんは
永年の親との確執涙ながらに語った。
みんなでもらい泣きした日を、私も彼も忘れることはないだろう。
そして最後に「先生、人生観が変わった」と言って卒業された。

そして話し方教室でもっとも難しいのは3回の必須課題。
「挨拶を励行して」「褒めてみて」「感謝してみて」

これは、入会後に皆さんに果敢に挑戦していただく
最大で、最難関の課題なのである。

「挨拶ならいつもやってますけど」
「これのどこが、難しいの?」と思ったらそれは大間違い。
「果敢に挑戦なんておおげさな」なんて思っていたらさあ大変。

例えば挨拶。
「普段挨拶をやっていない人とあえて交わしてみてください」ということなのです。
「おはようございます」普段はそれだけしか挨拶していないマンションの管理人さんに
もう一声「いつもお世話になっています」と付け加えたら?
会社のおそうじのおばちゃんに、「おはようございます。いつもきれいにしていただき
ありがとうございます」
さあ言ってみようということなのです。

「褒めてみて」も「感謝してみて」も同様です。
これらも過去の体験ではなく、入会した後に
普段は、恥ずかしくて言えないあの人に、
相性が悪いと、敬遠しているその人に
この際、自分から仕掛けてみよう。
声かけしてみようという
ちょっと意地の悪い?
ハロー話し方教室ならではの企画?なのです。

人は誰でも人生の中で、大なり小なり一度は過ちを犯す。
人は誰でもおろかさや、醜さや、弱さを持ち合わせている。

でもそこを、補い、助け合い、理性を持って立ち向かう。
それこそが、人生の醍醐味なんじゃないかな?

そりの合わない上司に「気持ちを込めて感謝の言葉をしてみたら」
そんな挑戦をして、体験談を語ってくれた彼女は
私と一緒に、渋谷校で学び、互いに褒め称え、賞賛しあった仲間だった。

「自分を変えたい。変えるならこれだ」
その第一歩が、話し方教室への入会だった。

そして2歩目に挑んだのが、苦手な上司への挨拶。
3歩目は褒めてみて。そして4歩目は感謝の気持ちだった。

課題3部作?をすべて、この上司一人に絞って?
「先生のおっしゃることを、信じて賭けてみました」
という彼女の言葉は、入会したての頃のオドオドさはすっかり消えうせ
自信に満ち溢れていた。

「3つの課題しっかりやってごらん。あなた自身が変われるよ」
先生の言葉を心から信じて実行した彼女には、皆が驚き、やがてそれは賞賛の言葉と共に
教室にいたすべての生徒さんの、共感となった。
私の心の奥深いところへ漣のように広がり、今も忘れることはない。

授業時間は一回たったの2時間。それを12回。
教室にただ通って、ただ受身で授業を受けているだけでは
48000円の授業料を どぶにただ捨てているのと同じ。

自分を変えたいなら、自分で仕掛けなくては。
自分で苦手なものと格闘しなくては。

ハロー話し方教室では、あなたを変える意地悪な?
課題がたんまり用意?されていて皆、四苦八苦、右往左往。

それでもハマる話し方教室って何?

今年は偽装がニュースに上る腹立たしくて、にがにがしい年だった。
白い恋人、ミートホープ、とどめは大好物の赤福。
まさに「赤福おまえもかっ」だった。

毎年「今年を一文字で表すならどんな文字?」というのがあるが
私は偽装の「偽」じゃないかと睨んでいる。

こんな漢字が今年の感じ?って
なんか情けないって思わない?

世の中「偽」が我が物顔でかっぽしているが
せめて話し方教室で謙虚に学ぼうとする者は
自分の心と「正直に向き合おう」

自分の心から「偽」の「かせ」を外そうよ。
自分の悩みは、誰が作ったものじゃないよ。
誰のせいでもないよ。
その悩みはあなた自身の心が作ったほかならないのよ。

さあ今年もそろそろ終わり。
今年の悩みは、今年のうちに。

誰でも「なんで私だけが」とか「自分ばかりがなぜ」
なんて愚痴地獄に陥るけど、
さあ来るべき新しい年を、晴れやかな気持ちで
迎えられるよう、ちょいと心のスイッチを
自分の手でプラスに切り替えてみて。

街角にはクリスマスツリー 金色のきらめき
山下達郎の歌が流れてくるこの季節
あなたの心をきらめかせてくれる
思いでは何色ですか?
金色にきらめくように、そろそろ
あなたの手で変えてみませんか?

ただの馬鹿話ではない、悪ふざけでもない
しみじみとした人生の中で
じんわりとした話しができたら
あなたはもう話し方教室の達人。

ただの愚痴話ではない、まして人の悪口でもない
しみじみとした人生の中に
宝石のごとくきらびやかな
瞬間があることを受け止められたら
あなたは話し方教室を卒業してよろしい。

来年も「さあ苦難よ。これるもんなら来てみ。
こっちはツイてる。ツイてるでおっぱらってやる」で乗り切っていきましょう。

悪い風邪が流行っているそうです。
どうぞ皆さん、くれぐれもお体をお大事になさってくださいませね。
それでは又。
ごきげんよう。

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