人生も話し方も「蹴散らして」生きるべし パート1

「私の幼少期はとてもおとなしく
それもそんじょそこらの内気な女の子なんてもんじゃなかった」

なぁんて今更言ってもとても信じてもらえそうにないのだが、
主人曰く「うーん?おとなしい陽子ちゃんなんて想像つかない」
(ある時なんぞ「家の掃除機の方が静か」と言われた)

それでも結構伝説的?なエピソードの持ち主なので
今日はそんなお話をご紹介させていただきますわね。
きっと皆様に「恐れ入りました?」と言っていただけるかと存じます。

幼稚園で椅子取りゲームした時のこと。
普通はわれ先に椅子に腰掛けるでしょ?
それが私ときたら、いつも人に「どうぞ」と言って椅子を譲ってしまい
ゲームにならず先生が「陽子ちゃん、これは遊びだから譲らなくていいのよ」と
言われても、内気なところへもってきて更に
「人と争うのが嫌」という気持ちもあってどうしても積極的になれないのね。
(その割には主人とよくやりあうけど)

内気エピソードに関してこんなのは序に口。
私のこれはという逸品の逸話を紹介いたしますわね。

それを知ったのは中学生になったある日の事。
「今の陽子に園長先生が会ったらびっくりするでしょうねぇ」
「いや、びっくりなんてもんじゃないぞ。腰ぬかすんじゃないか?」
「何それ?」私は両親にたずねた。

「あんた今だから話すけど、幼稚園もう一年やるとこだったんだよ」
「えーっ」
聞けば事の顛末はこう言う事だった。
それは卒園間近のある日のこと。

父と母が二人して幼稚園に呼ばれた。
お寺の住職も勤める園長先生は厳しさと深い愛情と持ち合わせ
誰からも人目置かれる存在だった。
両親も信頼と尊敬を持って園長先生に接しているのは子供心にも解った。
そんな園長先生の言葉だったので両親にとって
殊のほか重く心に響いたそうだ。

「陽子ちゃんはおりこうさんで、とても素直で
お友達とも仲良くできて申し分ないんですが、
(園長先生そんなに誉めていただきありがとうございます)
いかんせんおとなしすぎて皆と学校生活が
上手くいかないんじゃないかと心配しています。

そこで御相談なのですが、もう一年幼稚園に通ってはどうでしょうか?
そのほうが、陽子ちゃんにとっていいのではないかと思うのですが」

父と母はこの提案に多いに迷ったそうだ。

父曰く、
「おりこうさんというのは疑問だったけど(んッ?)
おとなしすぎるのにはほんと参ったよ。
プールの日にお父さんが行ったら、みんなが真中で大騒ぎしているのに
おまえだけひとり隅の方でニコニコして、
水をピチャピチャやっていて、でも楽しそうでさ、
なんだかそれ見た時、俺は切なくて、切なくて
帰ってから母ちゃんに言ったんだよ。
陽子あんなにおとなしくて可哀想だって。なっ、母ちゃん」

「そう。お父さんあんたの事心配で。心配で。
学校通えるのかねぇって、毎日のように二人でこっそり話してたんだよ」

「聞いたときは先生のいう通りにした方があんたのためだとも思ったのよ。
ちょうどお父さんと心配していたところだったから」
「正直、心が揺れたよな」「ほんと迷ったわヨ」

「でもあんたがプレゼントされたランドセル背負って
「お母さん見て」って嬉しそうに見せてくれた姿が浮かんできてさ、
お母さんどうしてもあんたを学校に行かせてやりたいと思ったんだよ」

「あの時、母ちゃん泣いてなぁ」 「だってなんだか陽子が不憫でさ」

でも私の父と母はあえて自分の娘に厳しい場所に立たせることにしたという。

「先生、陽子の事をそこまで心配していただきありがとうございます。
でもそれでは陽子を甘やかすことになります。

勉強できるかどうかはわかりませんが
素直で友達が多いのは親としても救いです。
幼稚園も嫌がらず喜んで毎日通ってくれました。

先生のお心遣いは親として大変嬉しいですが、
ここはどうぞ私ども親のわがままだと思って、黙ってこのまま
あの子を小学校へやらせてください。

わたしらはあの子の親です。
あの子の一生に関わる重大な事の責任を先生に取っていただくわけにはいきません。

せっかくのお心づかいに水を差す様で大変申し訳ありませんが
どうぞお許しください」そう言って父は深々と頭を下げたそうだ。

母も「陽子はプレゼントされたランドセル枕もとにおいて
「ナオミちゃんやエッちゃん達と一緒に学校いけるんだよね」って
今から指折りかぞえて楽しみにしています。
どうか学校へ行く事を許してやってください」
懇願するような気持ちだったという。

園長先生は静かに「解りました」とだけ答えたそうだ。

父と母は園長先生に深い感謝の念と
その人柄に更なる尊敬の念を感じながら
帰路についたとの事だった。

そして母は父に念を押されたそうだ。
「いいか。今日の話は絶対に陽子の耳には入れるな。
あんなに学校ヘ行くのを楽しみにしているんだ。
学校ヘ行けない話なんかしたらあいつが可哀想だ。
だから口が裂けても言うんじゃないぞ。いいな。」

そんな約束が父と母の間で交わされていたなんて
まったく知る由もなかった。ましてや
私ってそんなに親や幼稚園の先生が心配するほどおとなしかったなんて
自分でも、ちと信じられないとも思った。

確かに隅っこが大好きで、なかでも小さい頃は
机の下にもぐって本を読むのがお気に入りだった。(ちょっと変わり者ね?)
そんな私を見て父は「さすがねずみ年だ」なんて妙な?感心をしていた。

でも自分ではちっともおとなしいとは思ってなかった。
毎日が楽しかったし、仲良しの友達に恵まれていたしね。

もっとも子供だからね、
人と比べるなんてそんな高度な技術?持ち合わせていないし
自分の世界にどっぷり浸って
親の愛情の包まれて悩みなんて知らずに過ごしてるんだもんね。
ああ今思えばなんて幸せな時だったんだろうか。

それにもましてありがたきは親心。
よくぞ黙っていてくれました。

(父も「母ちゃん、口がムズムズしてたんじゃないか?」なんて
言っていたぐらいだから)
ほんと、あのおしゃべりな母ちゃんが十年以上黙っていられたのは
子供を思う深い親心に他ならない?ではあるまいか。

確かに幼すぎて話の全容は理解できないだろうし
恐らく学校ヘ行っちゃ駄目という
そこだけが心の中で大きく膨らんで
泣きべそかくのが関の山。

挙句の果ては大好きな園長先生が「嫌い」なんてなっちゃって
心に傷を作っちゃっただろうなと今なら十分想像がつく。

ただでさえ心配の掛けどうしだったのに
そんな事まで心配かけさせちゃたんだ。
ごめんね、父ちゃん。
ごめんね、母ちゃん。

でも娘の事、誰よりも愛していてくれたからこそ
そして信じていてくれたこそ
あえて崖から突き落として、
二人でこっそり遠くから見守ってくれていたんだね。

「昔っから可愛い子には旅をさせろって言うけれど、
あの時思い切ってみんなと一緒に学校ヘ行かせてよかったよ」

「ほんと、ランドセルに背負われてるような小さいあんただったけど、
みんなと元気良く学校ヘ行く、うしろ姿見たときは嬉しくて涙がこぼれたわよ」

しみじみ話をする二人の話を聞いて、
あの時は何も言えなかったけれど
今ならこう言えるよ。

ありがとう、父ちゃん。
ありがとう、母ちゃん。

どうです。皆様。
この私にもこんな過去が?隠されていた?なんて
皆様方「恐れ入りました」どころか「ハハー参りました」
じゃあございませんか?

「陽子さんよりずっと俺の方がましだよ」
「さすがの私もこんな事言われた事ないわ」と
胸をなでおろしてくださっていただければ
私の過去もまんざら無駄ではなかったというもの。
あー内気で良かったわ。

皆様、人生捨てたもんじゃありませんわ。
「人生変わろうと思えばいくらだって自分の手で変えられる」って
先生だっていつもおっしゃられているじゃぁございませんか。

内気がなんだ。
内気だって私のように人生49年
「人生蹴散らして?」生きられるんでございますわよ。
話し方とて同じ事。
心が折れたら負けよ。

あのイチローだってついさっき言ってたわよ。
「心が折れそうだった」って。
でもどうよ。さすがイチローだよね。
みごと克服してあのヒットに結びつけたじゃない。

私なんぞはとても皆様方のお手本はなりませんが、
あのイチローの言う事なら納得されますでしょ。

どうぞ、皆様も自信を持って「それがどうした」の気持ちで生きましょう。
私なんぞこれからも人生「蹴散らして」
(ついでにだんな様も?蹴散らして?)
残りの人生、夫婦仲良く生きてゆく所存でございますわ。

じゃあ、陽子さん一体どこで人生変わったの?
と言うかどこで掃除機よりうるさくなったのか?
ここまで聞いたら知りたいでしょう?

うーん。これがなんと中学のある珍事件?からなんだけれど。
本日をパート1と名打って
この珍事件?のお話は
次回へのつづきとさせていただきますので
皆様明日のWBC同様お楽しみにね。

しかしWBC毎回ハラハラドキドキで
この年寄り?にはまったくもって体に毒だわよ。
「WBCとオリンピックとサッカーワールドカップがいっぺんにあったら死んじゃう」と
この間、大騒ぎして主人に言ったら、
「大丈夫、そうならないようになっているから」と
あっさり言われてしまった。
(これだから「掃除機の方が静か」って言われるのよね)

でも今日の侍ジャパンよかったわ。
イチローの9回表の三塁打は
まさに「待ってました」だったわよ。
昨日の韓国戦なんか意気消沈しちゃったもんね。

それにしても連日WBCのお陰で忙しいったらありゃしない。
まして今日はお彼岸のお坊さんのお経あげなもんだから
朝から掃除して、ブログ打って、精進料理の準備しながら
WBCのラジオ聞いて、でほんと目がまわりそう。

でも勝ち進んでいるから
もう掃除は進むわ?ブログは調子よく打てるわ?
料理はバッチリ上手くできるわ?ってなもんでWBC様様ね。
明日もこの調子で侍ジャパンがんばってくれー。

3月なのに5月の陽気で
21日にはここ横浜でも桜が咲くとの事ですが
まだまだ寒の戻りもあると存じます。

どうぞ皆様お体にお気をつけて
それではごきげんよう。


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