話し方は「心一つの置きどころ」?~人生に光りあれ~

真面目な性格は あなたに似てほしい
男の子だったら 小公子のように
若いレディにだけじゃなく どうぞおばあちゃんにも親切に
だまされてもいいけど だましちゃだめって
あたし きっと 言うと思う
だって そのほうが素敵だから

気紛れなところは あたしに似るかしら
女の子だったら 小悪魔のような子
殿方の目を意識して たとえおじいちゃんにもウインクで
だましてもいいけど だまされちゃだめって
あたし きっと 言いそうだわ 
だって どうせなら魅力的に

Boy or Girl 確率は半々
Boy or Girl 気になるの この頃
どちらになっても 神様のおぼしめし

これは私が若かりし頃
読んだ歌集の中におさめられていた歌の一つ。
昭和歌謡曲の女性ヒットメーカー
阿木耀子さんの作品である。

子供の誕生を待つ母親の嬉しい気持ちを歌った
「神様のおぼしめし」という歌詞の一節の
男の子ならだまされてもいいけどだましちゃだめ。
女の子ならだましてもいいけどだまされちゃだめ。
という部分がまだ10代だった私の心に強く残った。

ハロー話し方教室の授業で先生はよくこう言われる。
「話上手とは、なにもベラベラ立て板に水のごとく話せるばかりが
話上手とは限らないよ。
オレオレ詐欺なんかその典型かもしれない。
でもあれを話上手とは言わないだろ。
あんな心がないどころか、人をだまくらかして生きている人間の
どこが話上手なんだ。話し方を教えていて矛盾した言い方だが
極端に言えば、話なんか下手でいいんです。
話を聞いてくれる相手に心をこめて話す。
私の話を聞いてくれてありがとう。その心こそ大切なのです。
感謝しながら相手の目を見て話してごらんなさい。
たとえ話が下手でも、つっかえても、
必ず相手にその心は伝わりますよ。

ほんとその通りだと思う。
浅草という観光地に住んでいるせいか
家の目の前をたくさんの観光客とおぼしき人に
日に幾度となく出くわす。

交差点や、地下鉄の出入り口で
地図を片手に困っていそうな人には
必ずと言っていいほどこちらから声をかける。

日本人だけではなく、外国人だって
こまってそうだなぁと思ったら物おじせず、
ここがおばさんパワーのなせる技とばかり猪突猛進。

えーすごい。陽子さん英語得意なんですか?
とんでもございません。自慢じゃないが
大学は出たけれど英語はまったくしゃべれません。
(こんな自慢してどうする)

でもせっかく日本に来てくれたのに、
大いに楽しんでいってもらいたいと思うのが
人情ってもんでしょう。困った時はお互い様。
英語なんか話せなくていいのよ。
笑顔と度胸よ。私なんか指さしだよ。
ライトとレフトさえ間違えなきゃいいかって
どう?この単純さ。

そして最後は満面の笑みでごまかして?お別れ。
「サンキュー」ぐらいしか解らないけど
みんなすっごく喜んでくれるわよ。

「ああよかった」といつも思う。

おばさんの勝手な思い込み?でもいいの。
心が豊かになるのを感じるんだもの。

ほんと人とのふれあいって時間の長さは
関係ないなって事もこのごろ思うのよ。

つい先日も小、中学校時代の友人と
道でそれこそ何十年ぶりにバッタリ会ったんだけど、
私が急用でいそいでいたもんだから
お互いに挨拶と言ったら「きゃっー ひさしぶり」」「元気?」だけ。

でもそのあとどちらともなく、
ポーンと大きなハイタッチをしたんだよね。
その手のぬくもりといったら、ほんと言葉で表せないほど
ジワジワっと心を暖かくしてくれた。

「またね」「うん、元気でね」
たったそれだけの会話で別れたが、私は
その短い会話の中で彼女とはまた
いつの日か、笑って会える永遠の友達だと感じた。

子供時代を振り返るといつも友人には恵まれていた。
意地悪をされた記憶もないし、喧嘩した覚えもない。
多少喧嘩をしてもそのつど後回しにすることなく
堂々と相手と「けり」をつけてきた。
私がよくできた子供なのではなく
それだけ友人たちが賢かったのだろう
すなわち相手を慮る気持ちにたけていたのだろうと
今更ながら、多くの友人たちには感謝している。

そんな時代の彼女だから、ほんと優しくしてもらった
思い出しか出てこない。
浮かんでくるのは、楽しく遊んでもらった思い出や
笑い転げた思いでばかり。
心を通わせたあの時代があったから、
何十年という月日が空いても
瞬時にしてあの頃に戻れるし、
いつの日かまた互いの時間ができた時に
会えるという確信が持てるのだと思う。

小、中学校時代に培われた温かい友情が長い時間をかけて
熟成されたワインのようなものならば、
私が話し方教室でお会いする皆さんとは
瞬間だけど永遠を感じさせてくれる
時空を飛び越えるワープのような気がする。

なぜなら私は先生と違って毎回皆さんにお会いするわけではない。
たった数回しかお会いしない方々の方が圧倒的に多いし
話す会話も時間にしたらほんのわずかでしかない。

それでも私の心に強烈な印象を残してくださる方が
数え切れないほどいる。

何も教えて差し上げていない私のことを
先生と言って慕ってくださる。
恥ずかしくもあり、嬉しくもあり
ただただ恐縮するばかりだ。

「先生と呼ばれているからには恥ずかしくないようにしよう」
そんな風に思える、また律することができるのも
みなさんあってのことだ。
とてもじゃないが先生という柄じゃないし、
普段はほんと母のお尻を拭いている「介護おばちゃん」だ。

それさえも皆さんのスピーチであがり症を克服しようというがんばりに
ただただ感心し、その奮闘ぶりに励まされ、
「よしわたしも頑張ろう」と皆さんからお尻を叩いてもらっている
正直、年ばかり食っている本来は怠け者の
「情けないおばちゃん」なのである。

今回の合同授業&スピーチコンテストでも
人々との温かい心の交流を感じた。
いつもながら大勢の方にご参加いただき
心から御礼申し上げます。

又スピーチコンテストのおいては
8名の方が参加され
いつもながらそれぞれの方が
授業で学んだ成果を発表してくださった。

個々の講評はすでに先生が詳しく
お話しされているので
私からは控えさせていただくが
今回もまた話し方の上達には
何が大切なのかという話し方以前の
心の在り方に気づいてくださった皆さんの
素晴らしい生き方にまずもって拍手を送りたいと存じます。

「失敗してもくよくよしないことに確かに変わった」
と話してくださったI君は、他にも
ハロー話し方教室で「いろんな人に出会ったことで悩んでいるのは自分だけではないんだ」
というこうことに気がついてくださった。
I君。気づいてくれてありがとう。

「カギカッコ」は本人の言葉をそのまま引用。以下同様。

上野教室での模擬結婚披露宴に幹事を名乗り出てくれたM君。
ハロー話し方教室に通って「毎日の生活が充実しイキイキしている」と
語ってくれた。スピーチの後上手く話せず「悔しい」と言っていたね。
その悔しさを前向きな気持ちで励みにできる人には
必ず次の成功が待っていることを、ここに記しておくよ。

会社での催しを3ヶ月後に控え、「何度も何度も挑戦していこう」と
夏の暑いさなかからハロー話し方教室に通ってくださったAさん。
「話し方の原動力は情熱だ」若い方々に混ざって
見事皆勤なさったAさん。

内なる闘志は大いに周りの若い生徒さんの刺激になったはず。
それこそ情熱に拍手。
催しの成功を心より祈っております。

「人にどう思われているのか気になり」
話し方においては「きれいに話そう」「上手くまとめよう」
と気にされてばかりいらしたKさん。
あなたの笑顔がお会いするたびに
美しくほころんでゆくことに
私は喜びを感じておりました。

初めてお会いした時のあなたの緊張感を
私は忘れることができません。
でもあなたはご自身の力でその壁を乗り越えた。

「人の言うことは気にしない」という力強さをあなたは手に入れたのです。
「ハローの仲間がいたからここまで来られた」
あなたの心からの感謝の気持ち。
人が自信を掴むと、感謝の気持ちを持つと
こんなにいい笑顔見せてくれるものなのか。
見事あなたはその笑顔を持って証明してくださった。
ありがとう。Kさん。こちらこそ厚くお礼を申し上げる。

昨年お母様を亡くされたTさん。
「高校も中退し、ピアノも挫折し
そんな自分が許せなくて自分に挑戦」された
あなたの自分をあからさまに開示されたスピーチに
多くの人の胸を打った。
その結果、見事グランプリに輝いた。
まずもっておめでとう。
涙を堪えながら話すあなたの姿は
天国にいらっしゃるお母様もきっとご覧になっていたはず。

「自分と向き合うことで変わる未来」そのスピーチの
表題通り、まだまだお若いTさん。
あなたの輝かしい人生はまだまだいかようにも開くことができます。
「自分の出した言葉は導いてくれる」とあなたはそこまで気がついた。
あなたは賢い女性です。
しっかり自分と向き合わなければ、花開かぬことを
まっとうな導きがないことをあなたは十分気がついた。
さあ、ここからが本当の一歩です。
天国のお母様に恥じることない人生の報告ができるよう
甘えることなく、自分の足で人生を歩んでいってください。
心から応援しています。

ぼくとつとした味わいがおありのHさん。
ハロー話し方教室に通って
「話し方以外にもっと学んでいることがあるな」
と感じてくださった。
「スピーチを考えていると生き方に繋がる」
お若い方に混ざって自己開示のスピーチをしてくださった、
その心意気こそ、今後の生き方に必ずや生かされると
私は信じております。その味わいこそ魅力です。
どうぞいつまでもその味わいを失わないでください。

「人と話すのが大嫌い」だったというKさん。
初めてお会いした時からそんなことあなたには全然感じなかった。
何故ならあなたは私と話す時、目はそらさなかったし
うなずきや、あいづちをしてくださった。何より笑顔で
一生懸命応えてくださっているのが印象的だったから
スピーチを聞いてえーっ嘘と思ったぐらいだ。
人と話すのが苦手でも、人が好きな人は
必ずや進歩がある。「これからがスタート」と
おっしゃるKさん。またハロー話し方教室に遊びにきてください。

とりは準優勝を飾ったK君。おめでとう。
「会社でのイベントなど逃げてきた」
「成長する機会を逃し、後悔している」と語ってくださった
仲間の自己開示のスピーチを聞いて、「親近感がわいた」
「自分は見栄っ張りなので自己開示できているかな?」と
スピーチして下さったがもうそれこそが十分自己開示だよ。

自分自身を知る。それこそがあなたが感銘してくださったという
先生のお言葉「世の中、心ひとつの置きどころ」だと私は思う。

己の愚かさや、弱さを知り
そして省みることこそ
心ある人間の行いであると私は思う。

心をどこに置くのか?
自己欲を満たすために、
またその満足のためだけに心砕く日々をおくるのか?
人のために心を配り、情けを共有する心に軸足をおくのか?

現在、世間を騒がせている結婚詐欺師の女の心がどこにあったのか?
答えは明白だ。
人を欺いて生きる人生に光りなし。
まさにその言葉どおりである。

同じ女性として腹立たしく、情けなく哀れでみじめささえ感じる。
心ひとつの置きどころを肝に銘じ、今日のお話を終えようと思います。

今日も長々おつきあいいただきありがとうございました。
すっかり寒くなってまいりました。
どうぞお体を大切になさってくださいませね。
ごきげんよう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>