2020年 東京オリンピック開催決定に思うこと~「までな心」で良しとする~

 

1964年(昭和39年)の東京オリンピック時、私は4歳だった。

横浜に住んでいたが、それでも東京からの熱気が子供ながら十分に伝わってきた。

いや、日本中が戦後の惨めな敗戦からこのオリンピックを契機に

一気に変わってゆくのを、目の当たりにする喜びに沸き立っていた。

高速がバンバン走り、新幹線が開業し、連日放送されるオリンピック中継を

心躍らせ、家族皆で見入ったものだった。

当時は白黒のテレビで赤々灯る聖火台というわけにいかなかったが、

雲ひとつない晴天の空とともに心の中にくっきりと思い描くことが出来た。

 

中でも「東洋の魔女」と言われた当時のソビエト(現ロシア)対日本の女子バレーは

手に汗握る好試合でハラハラ、ドキドキしながら食い入った。

見事金メダルに決まった瞬間は、4歳の私でも号泣したほどだった。

翌日さっそく母がバレーボールならぬ風船を買ってくれて

8畳の和室に布団を敷き詰め、幼かった妹と3人で「回転レシーブ」などと大騒ぎしながら

楽しんだことを昨日のことのように思い出す。

そんな心躍る体験を、日本の子供たちにも味わってもらいたいと心から願う。

 

福島の汚染水問題がここに来てまた危ぶまれている。

正直、オリンピックを辞退してさらなる救済を最優先すべきと思っていたが

こうして決定となるとやはり素直に嬉しい。

原発を減らし脱原発まではいかないものの、

クリーンエネルギーに徐々に方向を転換する発表も行われ

オリンピック開催決定と共に久々に明るい話題をいただいた。

是が非でも、国内外の「知の結集」でこの難局に立ち向かってほしい。

7年後に全面解決は難しいだろうが、

牛歩の歩みでもいいから前進していただければ、

こんな喜ばしいことはない。

「わずかな好転でも、それはやがて大きな希望の光となる」

そして一日でも早く福島の人々が安息の地を得られるよう心から祈る。

 

私のいとこは福島で農業を営んでいる。

原発が爆発した時は「片腕がもがれたみていだ」と呆けたようにつぶやいた。

あれから2年と半年になろうとしている。

先日電話で「やっと元気になったぁ」と明るい声で話してくれた。

田植えが出来た。ただそれだけで「んだ。こっだら幸せなことねぇ」と心から嬉しそうだった。

これからTPP問題も本格的に始動してくるだろうが、結果はどうなろうとも

日本は「品質」と言う「強い武器」をもっている。胸を張ろうではないか。

 

いとこの口ぐせは(ここも福島弁で)

「おらんとこの 米さは、薬なんかひとっつも使ってね。

うーんと「まで」に作ってんだぞい。だからはぁ誰にもさ 負げねえ」

福島ではこのような細やかさや丁寧な心配りを「まで」と言います。

米だけではなく、オリンピックでもこの日本の品質、特質とでも言おうか

細やかな心配り、おもてなしの心で世界中の人々を魅了しようではないか

 

さて7年後、あなたはどんな日本人のおもてなしの心を発揮できるだろうか?

あいかわらず人見知りで、もじもじ。

外国人に道を聞かれても逃げる?

それとも果敢に攻めていく?

それこそ、話し方教室でお勉強することをお奨めいたします。

なに?英語ではない?いいの。いいの。日本語で。要は心意気の問題。

笑顔で接すれば、中学レベルの英語でなんとかなるものなの。

私はこのレベルで、数々の難局?

(外国人に何回も道を聞かれた)を乗り切って参りました。

 

うーん私?そうね。どうしようかな?

その時60のおばちゃんに何が出来るか?先日引退した宮崎監督ではないけれど

秘策?はあるんだけど、、、。出来なかったら恥ずかしいので

今は秘密にしておきます。でも絶対オリンピックに何かしらの形で関わりたいです。

だって生きているうちで、これが最後のチャンス。

前回の東京どころかこれまでさんざオリンピック楽しませてもらって

いくら年取ったって、今回もただテレビ観戦だけじゃねぇ。

なんか一つぐらい、人様の役に立つことしなきゃそれこそ罰あたりそうじゃない。

宮崎監督みたいに立派じゃないけど少なくとも後悔だけはしたくないもの。

だってそれが日本人ってもんじゃない。

それこそ「までな心の精神」で外国の人が「ナイスオリンピックだった。

日本人のおもてなしはワンダフル」と言って笑顔で、帰っていただけるよう頑張りたい。

そしてこれだけは忘れずに言いたい。

「震災のときは日本を助けてくれてありがとう」

 

あっ、でもそれまで長生きしなくちゃ。

元気で生きてゆく目標をいただきました。

おめでとう。そしてありがとう。東京オリンピック開催。

最後に昨日散歩がてら見つけた近所のお寺の門に掲げられた一文を

記して今日はお開きにしたいと存じます。

本日も読んでいただきありがとうございました。

「天は戒(かい)を与え、善を良しとする者を守る」

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